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  2. 5才で誘拐された書道家の告白。「生きてるでけで丸儲け人生」経験から得た知恵を生かす方法

かわいいわが子を育てるパパママのみなさんへ

はじめまして、書道家キミクルです。今回は、大切なわが子がひとりになったとき、パパやママと交わした知恵のおかげで無事に帰ってくること。これからもずっと、笑顔で夕飯を食べれるキッカケをつくる。そのための「防災書道」をはじめるイキサツを綴っています。

 

5才で、私が経験した連れ去り誘拐事件

書道家キミクルこと私の記憶は、5才からはじまります。あの日、私は母とはぐれ迷子になりました。すると、白い1台の車がスーッと横に停まり、こう声をかけられました。「 どうしたの、ひとり? 」その10秒後、私は知らないおじさんの車に乗車し、すごいスピードで変わる景色を眺めることになりましたーー。

 

40年近く、連れ去り事件を人に話せなかった理由

この40年、連れ去り事件のことは、ごく一部の人にしか話さずに生きてきました。その理由は、つらいことを思い出したくない。知らないおじさんに、どんな卑猥なことをされたとか、どんなトラウマを隠してるかなど、他人に好奇心で詮索されたくないーー。

そういうことではなくて。こういう話って重いし、キミクルのキーワードが「誘拐」ってなるほど、どっぷりつかってもない。というのも私は運がよくて、車でギャン泣きしたらそのまま道路に置き捨てられて。命拾いしてるんです。

 

だけど、おかしいだろ、こんなの!!

あれから40年。私も人の親になりました。そして6才から40年続けてきた書道家キミクルとして独立、リクエストで赤ちゃんの命名書を書くようにもなりました。「 どの子も、どうかしあわせな人生を歩んでほしい 」。そう祈る一方、ニュースでは、どこかの子どもが事件に巻き込まれていて、モヤついていました。

また被害者ご家族が「二度とこんな事件はあってはならない」そう涙ながら署名運動などをされ、法律などを変えてくださっている一方で、なぜかその家族が、インターネットで誹謗中傷など受け、開示請求や裁判をしなくてはいけない、意味のわからないご時世。

なんでよと、ただ家族そろって、いつもみたいにごはんを食べたかっただけだよ。そんな普通を奪われた上に、なんでこんな目にあわなきゃいけないんだと。他人ごとながら、いつも納得いかない想いがありました。

 

そして、2021年炎天下のバス閉じこめられ事件。

コロナ禍の2021年。夏の炎天下、保育園のバスに閉じこめられた園児のニュースが流れてきました。信用の象徴である園長先生でさえ信用できないこの時代に、ママたちもいろんな思いを抱き、自身のSNSでこんなシェアをはじめていました。

< 車に閉じこめられときは、子供にクラクションを鳴らすことを教えてあげて。>

そのシェア投稿を読んで、私も6才の息子と話をしました。この夏、どんな事件があったか。同じことが自分に起きたとき、クラクション鳴らすと、外の人に気づいてもらいやすいことなど。そして、実際クラクションを鳴らさせて理解できたか確認すると、予想外の返事がありました。

「 わかったよ。でも怖いから、もうこの話やめてね 」

・・・子どもは、ウンコの話は大好きだけど、お友だちの悲惨な話は聞きたくない。それは映像になって、夢にも出てくるから。大人だって同じ。たとえテレビドラマでも、あまりに深く重い話が続くと、自分まで気分が重くなるから見なくなる。ましてや、ドラマではなく現実社会で、やるせない悲しみは1度聞けば十分。ニュースのチャンネルだって変えたくなるのが正直なところ。

この文章を書いてる間も、気づいたら親御さんに同感して勝手に涙がこみあげることもありました。「 これじゃダメなんだ 」。とはいえ、この事態に関係なく生きるなんてこともできなくて・・・私に何ができるんだろう?って。考えあぐねった結果、生きてるだけ丸儲けの人生で、40年続けてきた書道で「防災書道」プロジェクトを立ち上げることにしました。

手書きしたモノは、驚くほど忘れにくい

5才で連れ去り事件に巻き込まれてるからこそ、思い出したことがありました。じつは当時、私が通っていた保育園では、園児に自宅の電話番号を、丸暗記させる時間をつくっていました。それを、覚えるまでずっとずっと続けていました。その結果、私も052から始まる10桁の数字を、丸暗記ができるようになりました。

そして、ここが1番伝えたいことなんですが、あのとき書いて覚えた数字の列を、私は今もハッキリと記憶しています。つまり引越しをして40年前から意味のない数字になった今も、忘れることがないんです。後で知りましたが、記録したり事実を書きとめるときにはパソコンの方が早いし便利だけど、想いや概念を書きとめるとき、手書きの方が圧倒的に記憶に残るという調査結果があるそうです。

私が、意味もない当時の電話番号を忘れていないのも、身を守る大切な番号だという想いを受けながら、手で書いていたから。とても腑におちる検証結果でした。 それだったら、防災に関わる言葉やストーリーを書きながら、また名前など思いのこもった字だけ集中的に書ける書道教室が出来たらどうだろう?そんなことを考えるようになっていきました。

うまい字を書くのではなく、身を守る知恵がつく防災書道

子供を授かったときから、しあわせな価値基準は、出世でも、豪邸に住むでも、贅沢な食事でもなく、どれだけ大切なわが子と心を通わせていけるか。また、わが子がしあわせなら他のことはボーナスみたいなものです。ただ私を含め働く親は、どうしても子供といっしょにいる時間は短くなります。だからこそ大切なのは、どれだけ濃いコミニュケーションをとっておけるか。いざってとき、自分で自分を守れる子を育てていけるか。その結果、家族そろってでごはん食べれたら、今日は人生で最高の一日です!!

・防災にまつまる創作絵本を使用し
・防災の知識がミニツク書き取りワークを行い
・名前など効果の高い文字の向上も目指します

書道家キミクルは、どこの親子もずっとしあわせに過ごせるように。夕飯の時間になったら「この一口が、デブの元なんだよね。でも食べちゃう♪」「お母さん、太っちゃうよ」なんて、他愛ない時間をながくずっと続くことを目指していきます。大きなプロジェクトになるので、出会った目の前の人、ひとりひとりに想いを伝え、力を貸してもらって進んでいます。親子を本気で強くするプロジェクトの行方、どうか見届けていただけると、うれしいです!

書道家 紀美来(キミクル)

書道師範資格を取得されているお母さんへ
長期的な礎の元で「書道師範資格(協会問わず)」をお持ちのお母さんたちに出会い、全国で探していってます。「我こそは、師範資格を持ってるぞ」「警察官のみなさんや、消防のみなさんのお世話になる一歩手前で、守れるはずの家族を守りたい」という想いの方は、ぜひキミクルとつながってください!インスタでも、メールでも。全国展開の際には、お声がけさせていただきたいと思います。そして、なぜ師範資格にこだわるかというと、あなたの努力は1.2年のかじっただけのものではないはずだからです。師を持ち、長期的に文化あるものに触れ、生き方・生きざまを心の芯に刻んできた方と一緒なら、きっときっと心強いからです。あなたにとって私も、そんな人でありたいと思ってます。by書道家キミクル

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